Kim & Jessie & ......

見つけてもそっとしておいてください……。

ブラインドマッサージと動画ストリーミング配信サービスと家でどのように映画を観るかについて

今年の1月から観たいと思っていた映画をようやく観ました!

ロウイエの最新作ブラインドマッサージ。ロウイエは若者の恋愛をくどくなくしかし濃密にとても上手に描くので、感動や胸キュンを押し売ってくる日本の恋愛映画と雰囲気が違う。中国の監督で多分一番好きだ。

映画『ブラインド・マッサージ』公式サイト

 

舞台は視覚障害者ばかりが働くマッサージ店で(中国では視覚障害者はマッサージ師になるという文化があることをこの作品通じて知った)、そこの従業員の人間模様を描く。

以下感想をまとめる。

 

不謹慎(でエロティック)ということ

ちょっと挑発的な見出しになった。全く深い意味はなくて、主要な登場人物が視覚障害者だからこそ、設定を生かした妙にエロいシチュエーションが印象に残ったという感想。ともすれば、障害をエロ描写に利用するな!という意見を持つ人がいるかもなと思って、不謹慎と表現してみました。

 

 

以下少しネタバレ!

 

 

 

例えば、男性従業員の部屋(従業員は男女の部屋に別れて、医院に住み込みで働いている)にコンが遊びにきて、ふざけてシャオマーともみ合っているうちにちょっとエロいムードになるというシーン。

コンの婚約者であるワンや他のマッサージ師も同じ空間にいて(つまりワンにとっては婚約者が目の前で他の男性といちゃついてる状況!)、みんな目が見えないのでコンの声やシャオマーの吐息からなんか様子が変なことを察する。変な空気、緊張感。

そのあとシャオマーはみんながいる部屋でしっかり自慰している......。

 

 

エロティックなシーンに限らず、「全員」視覚障害の設定が切ないシーンも際立たせます。

シャオマーが警察のお世話になり、職場に戻って思わず泣いてしまうシーン。その場に誰かいるが、誰だかわからない。

ラストシーンで、ホンがフーミンとダンスをしている途中に、はぐれてそのまま辞職してしまう。しかしフーミンは彼女が去ったことに気づかない。

とか。

 

とにかく「全員見えない」ことをかなり有効に使って、人間同士のすれ違いを象徴的に描いていました。

ブラインドマッサージは、多分ロウイエが盲人マッサージ店を題材にすることを思い至った時点で、傑作になることが決まってたんだろな。

 

小馬(シャオマー)(の顔)がタイプすぎる......

ホアン・シュエン扮するシャオマーが可愛い。無愛想で不器用な青年としてシャオマーは描かれているが、良い。顔が好きなだけかもしれない。

まっすぐさが良い。めっちゃ風俗行っちゃうのも良い。婚約者を好きになっちゃうのも良い。

俗っぽい設定やキャラ付けが、ともすれば陳腐なキャラクターになりそうだったけど、俳優の演技がいい感じなので(顔も可愛い)はまっている。

むしろ、風俗に行くことや既婚者に惚れることが、当たり前だが障害者も普通の人間であることを際立たせています。

 

ホアンシュエンが大好きになった。今度は学ランを着てる役とか見たい。中国版窪田正孝的な、結構年いってるんだけど学生役できちゃうポジションの俳優という印象を受けました。

 

Vimeoが不便......

二日前に再生を開始して、お気に入りのシーン(主にシャオマーの濡れ場)をもっかい観るぞ〜〜〜と意気揚々バイトから帰宅したら、レンタル期間が終了してた......。

新作だからかもしれないがレンタル料も高いし(2000円ほど)、サイトが雑然としてて使いづらかった。レンタル終了時間も、最初に再生を開始したら具体的な日時をどっかに表示して欲しいなあ。

できればメールも欲しいなあ......。ああスクショいっぱい撮りたかった......。

シャオマー............。

 

反省したので次回から絶対気をつけようと誓いました。

 

お家で映画を観る時、ちゃんと観たい作品は鑑賞態勢を整えて気合を入れよう

ブラインドマッサージはちゃんと観たかったので、映画館を真似しようと思って部屋の電気を消してスマホを離れたところに置いてソファで座って観ました。

結局は横になったけど。極力、あと映画が何分かとか情報を入れないようにして、トイレを済ませてから再生しました。すると、カット一つ一つ集中して隅々まで観れた(気がする)し、なんかすごく感情移入して泣けました......。

 

映画館で映画を観ることと部屋でDVDやらネット配信やらで適当に観ることの違いを考えています。

やっぱりそもそも見た目、姿勢が大きく違うんだよなとは思う。

二時間スマホ見ない、座りっぱ同じ態勢、暗闇ってなかなか日常生活で無い状況。

形の違いから、それに付随する鑑賞者の精神作用の違いを、哲学者や社会学者の言葉を用いて表現できたら私のゼミ論は完成するんだろうけど、難しい。

 

それに、こういう漠然としたテーマは論じ方が恣意的、主観的になりやすいので危ないなあとも思います。

 

視覚障害者のマッサージ店に行ってみたい。というかマッサージに行きたい......。

姿勢悪いからすぐバキバキになります。首とか。

 

 

終わり!