Kim & Jessie & ......

見つけてもそっとしておいてください……

音楽の趣味の合わない親友

昨年は夜行バスの中で過ごした年越しを,今年は渋谷のクラブで過ごした.

相変わらず節目に無頓着でテキトーだと思う.

 

夜行バスはなんの感傷もなかったが(強いていうなら乗る前に食べたなか卯の「年越し」親子丼がめっちゃ美味しかった),今年はクラブで大正解だった.

 

社会人になって単調な毎日の中で,ふと学生生活を思い出すときに,今日みたいな日が必ず頭に浮かんでくるだろう.

すべてがハイライトのようだった.

1つ1つの光景が絵になりすぎて戸惑った.

暗いフロアを照らす青い淡い照明.あの光を永遠に忘れない.

コンクリの壁とネオンも.

 

耳鳴りと体に残る振動の感覚を感じながら浸かる深夜の湯船が,すごく好きなことを思い出した.

 

残念なことを挙げるとすれば,一緒に来ていた友達とカウントダウン早々に別行動になってしまったことだ.

テクノ,ディープハウス,ダブステップ,私にはどハマりのジャンルだったんだけど,ヒップホップ好きの彼女の耳には合わなかったみたいだ.

連れて来ちゃって申し訳ないことをしたな,気まずいな,どうしようかなと反省していたら,外国人の友人がいる別のクラブに行って来てもいいかなと言い出すから,どーぞどーぞと送り出し,23:00にはお別れしてしまった.テキトーすぎる.そんな間柄がこの上なく心地よい.大好き.唯一無二の友達だ.ただ,元旦くらいはきちんと家に帰って布団で寝ていることを切に願っています(明け方に駅から電話をかけてくれたので,無事だったみたいだ).

 

そんなこんなで,年明けの瞬間は一人になってしまった.

結局,唯一の例外を除いて一人でいる時間に敵う時間はないのだ.

横にいた鼻ピアスの男性とハイタッチでもすれば良かったかも.笑顔がとても可愛かった.

真ん中分けのイケメン二人組のステップや,レディースシートではしゃぐ女性3人組をぼんやり眺める.床がべとつく.

カウンターに乗っかりその支柱をポールのようにして腰をくねらせ踊っていた白人女性.

あなたのおかげで最高の幕開けになったよ.

 

人生で初めてクラブに来て人生で初めて女性に声をかけたという男性は,数分会話しただけで,頭良いですよね大学良いところでしょうと聞いた.

私は,この人が今まで付き合っていた女性はそんなに馬鹿だったんだろうかとか,世間の人々はどれだけ馬鹿なんだろうと考えたりした.もしくは,酔っ払っていないことがこの空間でどれほど貴重なことなのか,とか.

2:10渋谷発の山手線で帰った.多分二度と乗る機会はなさそう.

 

 

今日みたいな夜があって良かった.

でないと,私は「きみの鳥はうたえる」の良さをわかることができないまま,死んでいくところだった.

 

 

 

***

 

恋人に会いたい.

 

 

弱くて脆い

年始は,どうやら彼氏の実家で鍋をつつくらしいです.

 

最後通牒か.楽しみだったはずの旅行が,死刑執行を待つ心持ちになってしまいました.

多分今が夜中だから,少しナイーブになっていて極端な表現になってるだけだろう.

 

でもここ数日,「彼氏 両親 食事」「彼氏 両親 挨拶」「印象 悪い 彼女」「手土産 印象 良い」などで検索しまくっているし,会に備えて美容院を予約しネイルサロンの予約まで検討しているのだから,どうして自分はこんな風にしか生きられないんだろうとか思って嫌になっています.

もっと余計なこと考えずに,それなりにそこそこ考え,ポジティブに捉え,気を使いすぎず楽しく,何事もこなせないものか.

当日,緊張のあまり気分が悪くなってトイレで一生ゲロを吐き続けゲロの海に溺れて死ぬという妄想をする.

心配して両親に促された彼氏がトイレに様子を見にきて扉を開けると,固まったゲロにまみれて化石みたいになった私が屈葬の形でゴロンと廊下に放り出されるのだ.

そして,こうなってしまっては仕方ないね鍋に入れればほぐれ良い感じになるかしらとか言われながら彼氏のご家族に美味しく召し上がってもらおう.

 

 

こういう私が,いつか彼を困らせお互いの理解や関係の進展を阻むんだろう.

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい.

 

本当に本当に,何も起きませんように.

 

 

高原を埋め尽くすたくさんの小さな花

 

見田宗介は,仲の良い人と屋台のラーメンをすすっているとき,とてつもない多幸感に襲われ,今死んでもいいと感じたと書いていました.

この幸せが好きな人と一緒にいることからくるのか,ラーメンの美味しさからくるのかはわからなかったが,少なくともこの2つさえあれば,それ以上のものは自分に要らない,と.

 

 

D.A.N.のライブは屋台のラーメンでした.

 

夢見心地,浮揚感,カタルシス,など適切な表現はたくさんありそうですが,死んでも良いと思える幸福こそ,実感にもっとも近かったです.

不思議な気分で,バックの照明を見つめたり,揺らめく人々を眺めたり,戯れにキスをしたりしていました.

 

 

この頃は,死んでも良いと思うふとした瞬間が多くあり過ぎて,その度に胸が締め付けられ涙が出そうになるのです.また1つ,自分が脆くなった,不幸に弱くなったと思います.

 

でも最近は少し変化があって,特定の人物と一緒にいるときに限らず,そんな幸福を感じるのです.

部屋で洗濯物を干していてすごく良い香りがしたとき,

大勢いる飲み会である人の恋の相談にみんなで頭悩ませるとき,

卒業式に着る袴を決めるために母親と電話したとき,

これ以上,身に有り余る幸福が自分に降り注ぎ,溢れかえったらどうしようという心配ばかりしています.

心臓の弱い人はセックスをするとドキドキして心拍数が上がり,心臓発作を起こす可能性があるらしいですが......

私は心がそれなりに弱く脆いので,今の良好な状態からバランスを崩してしまえば発作は免れないように思います.

 

世界の全てが、彼にならないようにしないとと思います。

少なくとも向こうには、沢山の並行世界を想像する癖があるので。

私はそんなに器用ではなく想像力にも長けないので、ある時は今までの全ての選択が肯定され、瓦解すれば全てが否定されたように思います。

子どもじみていて危うい傾向です。

 

お部屋の更新をしに不動産屋に行きます。

 

 

 

年忘れ

 

年末だし9月22日より前の記憶は,忘れてしまおうと言われた.

平和的でとても良い提案だと思った.

好きだと思った.

 

裏腹に,忘れようと思えば思うほど,どんな毎日を過ごしていたかに思いを馳せてしまう.浴室.

 

***

 

ビリヤード場でのアルバイトを週に3日していた.土曜日がシフトの時は24時に退勤した後,朝まで常連のお客さんと球をついていた.

疲れたら午前3時ごろにお客さんの車で送ってもらった.

そのお客さんが恋人になるまでに,あまり時間はかからなかった.

アルバイトがない日は,その人と,美味しいものを食べたり弾丸で泊りの旅行に行ったりした.気まぐれで無茶なデートに付き合わされていたが,サプライズみたいだと喜んでいた.お金も車もあった.

大学は週に2日,どちらも2限だけで今と変わらない.

ビリヤードの試合にも復帰した.モチベが上がり練習にも精が出たが,例の恋人は私の男性との関わりが増えるという理由でよく思っていなかった.

恋人と喧嘩ばかりした.自分では到底理解も予想もできないことが原因となる.

悩み,眠れなくなり髪も抜けた.

 

破局して,夏休みになった.

卒業論文を固め始めた.

友達との遊びの予定がない日は,5時間ほど図書館で作業し,終わった後はバイト先のビリヤード場に行った.夜中まで2,3時間練習した.

破局したのに,車で送ってもらった.いつも,車から降りる時はやっぱりどうしても好きで,忘れられなくて,卒業後会社も数年ですぐにやめて資格をとってアパートの掃除とか事務所で作業を手伝ったりするから,やり直そうと懇願した.毎回断られた.私のことはもう全く恋愛対象として見れないと言われた.しつこく電話もしていたが,そのうち出てくれなくなった.

部屋に戻って泣く.布団に入っても朝5時くらいになって,すっかり目が覚めて寝れないので,映画や連続ドラマをスマホの小さい画面で見ながら,気づいたら浅い眠りに落ちるということを繰り返した.

そんなしょうもないことのループに飽きた頃に,旅行を入れた.一人旅.

山口,岡山,神戸に行った.身内とタイにも.友達グループと名古屋と伊勢にも行った.

夜遅くにバイト先に行くのをやめた.昼間に行き,1時間ほど練習をしてその後図書館に行き,作業が終われば一人で映画館に行った.美術館にも.季節が良かったので,六義園舎人公園も散歩した.新しいカフェで紅茶シフォンケーキを食べたりした.

友達ともそこそこ遊んだ.男性と数回デートもした.あまり楽しくなかった.自分がまだ立ち直っていないことにうっすら気付き,うんざりした.

一人で出かけない日は,部屋で本や漫画を読んだりブログを書いたりバチェラー2をひたすら観たりした.自室にいる時は卒論を進めることができない.

 

***

 

彼は,私といる時間はあくまで「彼女といる時間」として定義されており,私といる時間が「一人でいる時間」を圧迫してきて,ちょっと苦しい時があるらしい.

私は,とてもネガティブなことを言ってしまうと,過ごしているあらゆる時間は死ぬまでの暇つぶしであり,生きてることは私にとってそんなに良いことじゃないのだ.じゃあ,時間の潰し方として,早くすぎることと豊かさを付与してくれることを重視するので,その2面では,「一人でいる時間」より「恋人といる時間」の方が優れていると思う.不等号で表すと,恋人といる時間≧一人でいる時間>>友達といる時間>>>>興味のない相手と過ごす時間みたいなイメージである.そしてこれはあくまで私の理想の式であって,この理想に固執するあまりに,常連のお客さんとの関係が最後の方でかなりみっともないことになってたことも否めない.ただ,9月22日以降は,この式にかなった過ごし方ができているので,圧迫という概念がない.でも彼の言わんとすることもわからないでもない.

そんなことを話していると,また,彼は私の交友関係が狭まっていくことを心配しそうだ.

 

***

 

彼と会話するといつも,想像以上に他人への配慮と優しさに溢れていることが言葉の節々から感じ取られて,胸が詰まる.

すごく,見習おうと思う.

私は,自分がそこそこ賢いことを知っていて傲慢なので,今まで私の言動に対して指図をしてきたやつの言い分に納得したことが一度としてなかった.親でさえも.

 

相手の方が馬鹿なのかもしれない,思考の幅や深さが足りないのかもしれないと思うコミュニケーションがあまりに多くてうんざりしてきた.ただ,その度に自分も誰かにそう思われていそうだとかいう強迫観念はある.

彼とはそういうことが全くない.

しかし,配慮と優しさに溢れていると思って油断していたら,時折とても冷たく怖いことを言う.他人に対しても,自己に対する態度と同様に厳しい側面がある.

そうすると,私は,まだよくわかっていないところが多いやと思って,恐怖と心配で眠れなくなったりする.

そんな夜でさえもほんとうは楽しい.

 

とり天に醤油

平気な顔して過ごしてるようで、現在進行形で人の心を蔑ろにし傷つけ踏みにじってることが思い当たる。

後悔先に立たず。私に、世界の美しさを感受する資格などないとふと思う。けどとても美しくて、幸せでいる。